今日はエルサレムに来てから2度目のムスメの誕生日。去年の今頃は、学校を休みがちだったり、誕生パーティー当日に高熱がでたりといろいろあった。学校に持っていくカップケーキ作りも大騒ぎして作った。当時のBlogを読むと、いろいろが懐かしい。
Blog#12 高熱を乗り越え、うどん&折り紙のお誕生パーティ決行
https://torutoru.hateblo.jp/entry/2018/11/10/010000
それに比べて今年は、穏やかに、地に足ついた感じで過ごしている。
先週土曜は、お誕生会。と言っても、去年やった「クラスの女子全員と日本人仲間を呼び、手作りうどんの人を我が家に招いて」、なんて大々的なのはやめて、本人の希望で仲良しの女子を呼んでこじんまりと。
日本人、アメリカ人やパレスチナ人と日本人とのハーフ、韓国人のクラスメイト、スイスとフィリピンのハーフの子を呼んで。
妻とムスメでみんなと一緒にケーキを作って、その後、親も一緒に手巻き寿司。
気心知れた仲間、今年度から来てすぐ仲良くなった仲間が集まり交わる心地よい時間。
そして、誕生日当日の今日は、インターナショナルスクールの慣例でカップケーキを持っていく。ちょうど昨日は妻が出張で不在。僕はケーキを作ったことがないので、ムスメ主導で作ることにする。
ケーキミックス箱の作り方の説明に350度で焼くと書いてあって、うちのオーブンにはそんな高温はないからと最大の250度で焼いたら、またたく間に黒焦げに。よくよく読んだら、華氏で350度。摂氏ではその半分くらいらしく、慌ててまたケーキミックスと紙カップを買いに行くことになった。
そんなハプニングはあれど、今朝早く起きてのデコレーションも無事終わり、24個のカップケーキをクラスに持っていくことができた。
今年8月に同じクラスにやってきた韓国人の女の子とは、来て早々急激に仲良くなった。学校の先生からも、あの2人は仲が良くてお互いにとって良いですね、と言われ、お迎え時間に母親を見つけ、早速家に呼ぶ。
僕もアメリカ留学時代に一番仲良くなり、心を開けたのは韓国人だったから、その気持ちは分かるし、面白いなあと。
家で遊んでいても、なんか遊び方とかふざけ方があうみたいなんだよね。前にクラスメイトを呼んで遊んでる時と比べて、無理がない感じ。
そして、父親は僕と同世代。アメリカでMBAをとって金融業界で働いていたけど、退職して非営利の世界を学びにこちらに来たと。自分と同じようなタイプの人で、すぐに自然と打ち解けた。
もっと小さい頃に来ていたらインターナショナルスクールの西欧社会にももっと入り込んだろうけど、10歳になったムスメは日本文化どっぷり。結局1年たってもクレヨンしんちゃんと日本人ユーチューバーばかり見てるので、アジア人と一緒にいる方が居心地いいみたい。
学校に送りに行ったときに様子を見ていると、去年と違ってクラスの女子仲間でも一緒に遊ぶ子とあんまり遊ばない子がはっきりしてきたみたいで、より本音で自分のペースで楽しんでいるようだ。
韓国の子と小さな校庭でウンテイをやるのが最近は楽しいみたい。
そんな他愛もないことで、毎日が楽しかったりする。自分が来ることを楽しみに待っていてくれて、喜んで一緒に遊んでくれる子がいることが、学校に行く何よりの原動力。
今日は学校行くかなあ、と心配していた1年前がうそのよう。
一時帰国すると、また日本が恋しくなって、行きたがらなくなるケースも聞いたので、少し心配していたが、良いめぐりあわせのおかげで、そんなことにもならなかった。
ありがたいことだ。
そして、この8月からは、朝ゆっくりしたいと、誰よりも早く5時半に目覚ましをかけて起きて、YouTubeを見ながら過ごしている。これは、実は学校に毎日行くための彼女なりの工夫なんじゃないかと思っている。
一方ムスコは、去年に比べ、来たばかりの生徒向けの取り出し授業が減り、他の子と一緒にやる授業が増えている。宿題もメールで来るので、僕のパソコンを使い、作業をすることも多い。
昨日の宿題は、アートで作った作品について、どんな意味があるかを英語で説明したり、宗教の授業で、人体実験は是か非かについて意見をまとめる、なんてことをやっていて、大分日本とはやり方も違う。小学校の頃から、学校でもっといろいろ議論ができると面白い、と言っていたムスコにとっては、こちらのやり方は面白いみたい。
ただ、議論だと英語で話せるかが大きいから、そこは何ともしがたいところだけど。
結局高校をどうするかはまだ方針が決まらないけど、大分いろいろ吹き込まれたこともあり、普通の日本の学校はつまんないかも、何か面白い日本の学校がよさそう、と言い出すようになった。
英語学校以外に今まで一度も塾に行っておらず、こちらに来ても学校の勉強と英語の補習以外は特に何もやっていなかったが、さすがに中学レベルの勉強も遅れが出てきたので、海外にいる日本人向けの通信教育を始めることにした。
最近は、日本人から紹介されてこちらのインターナショナルなコミュニティでやっているフットサルやサッカーにも顔を出し始めた。
参加している2つのグループは、どちらも大人がほとんどだが、小学校でずっとやってきたこともあり、いい感じで溶け込んでやっている。スポーツはありがたいもので、初めて会った人同士も、一旦フィールドに出るとルールにのっとり、自然に仲間として役割分担と信頼関係ができ、プレイが始まること。
言葉がなくとも、仲間になる。それはありがたいし、心地よいものだ。
予定通り、来年の6月に帰るとなると、あと8か月。帰りのばたばたを考えると、もう実は半年ぐらいしか時間がないことに気づく。だんだん、帰りを意識して過ごしていかないとなあ、と思い始めている。