エルサレムで主夫はじめました

~~~~~~~~ 30年間のサラリーマン生活から早期退職をして、イスラエルのエルサレムに家族で住み、主夫をはじめました。 ~~~~~~~~~~~~~~インターナショナルスクールに通う子供たちの様子、イスラエルとパレスチナの日常、主夫の心境などをつづります。 内藤 徹~~~~~

#3 パレスチナの日本文化イベントに行く

子どもら、学校授業2日目。

朝の学校送りの帰りに重たいミネラルウォーターを抱えて帰り、洗濯をして、朝の食べ残しのパンをつまみながら、一杯のコーヒーを飲む。ああ、これが駐ダンナの日々。


すると、JICA所属で国連の難民支援機関に行ってる女性から、夕方、パレスチナ側の東エルサレムで、日本文化紹介イベントがあるから行かない?子供も行けるよ、とのお誘いが。


行きたい。ただ、問題は下のムスメ。

昨日も学校から帰ると、疲れたー、あたしインドア派だから、と一歩も外に出たがらず、日本のボンボンTVやら、TWICEやらばかりを見てる。あまりにも何も分からない学校に疲れ、日本の世界に逃げ込んでる感じもあり。

家に帰ると、やたらハイテンションに話しまくり、踊りまくり、変顔をしてるのは、バランスを取ろうとしてるのか。そのムスメさえその気になれば、行きたい。
で、迎えに行った子どもらに夕方のイベントの話をすると、まんざらでもなさそうなので、お寿司食べれるよ、車で行けるよ、と口説いて行くことに。


ムスメにはまだイスラエルパレスチナエルサレムとがどう違うかもよく分からない。

イスラエルの中にパレスチナの地域があって、その境い目の都市エルサレムに住んでるんだよ、と言っても、ふーん、って感じ。


ただ、今住んでいるイスラエル側の西エルサレムとは違う、パレスチナ側の東エルサレムを僕も早く見てみたいし、子どもにも体験させたい。

でも簡単に行けるの?検問所はあるの?と行くとなると気になることがいろいろ。

 

ところが、実際行ってみると何の境界も検問もなく、車でツルッと、あーもうパレスチナ側に入ってますよ、という感じだった。

街の様子も急に変わる訳でもなく、言われてみれば、頭をスカーフで隠してる女性が多いかなぁ、というぐらい。


イベントは日本のNGOJVCが主催していて、パレスチナ人の空手や日本人のヨサコイ、そして巻きずしのふるまいなどをカルチャーセンターみたいなところでやっていた。

JVC - Japan Culture Night in Jerusalem! - パレスチナ最新情報

 

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あの黒いのはなんだ?と海苔を指さしながら聞いたりしながら、怪訝そうな顔をして寿司を食べるパレスチナ人。

人なつっこくて目が大きい子どもたちの愛くるしいのが印象的。

 

ムスメも寿司を巻くのを手伝ったり、日本人とパレスチナ人のハーフの女の子と仲良くなったりして楽しかったみたい。良かった。

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ムスコも、妻の仕事のパレスチナ人の世界のとっかかりができて良かった。学校はほぼヨーロッパで、街はイスラエルだからね。


僕も日本のメディア、NGOスタッフなどともたくさん会えた。

一番興味深かったのは、日本人ダンサーで、エルサレムの古民家でカフェをやっているという女性。カフェは家から近いので、近々行きます!と約束した。

 

面白いことやっている人がいるもんだ。

なんだか、楽しくなってきた!